最近、私の頭の中に残った言葉があります。
その言葉とは「諦めない」です。よく聞く言葉であるのにもかかわらず、何故かたくさんの考えが浮かびました。
みなさんは、「諦めない」という言葉にどのようなイメージを持ちますか。
私はこの言葉に、「忍耐強い、自分の意志がある」など、とにかく良いイメージを持ちます。
試合後のインタビューで「諦めなくて良かった」と言うメダリストなども、今までたくさん見てきたような気がします。
反対に「諦める」という言葉には「敗者、メンタル、意志が弱い」などのイメージがあります。
しかし「諦める」というラインはどこなのでしょうか。
自分が最初に決めた道から外れることを選んだら「諦めた」というのか。
より良いものを得るために別の道へ向きを変えた場合「諦めた」というのか。
反対に、成功した場合はその過程でどれだけ道を外していたとしても結果的に「諦めなかった」ことになるのか。
何が正解なのでしょうか。
正解はあるのでしょうか。
そして「諦める」こと=意思が弱い、恥ずかしい、根性なし、なのでしょうか。
どのような人にも、「諦めた」ことがあると思います。また、その「諦めた」物事が大きい人も世の中にはたくさんいると思います。
みなさんの憧れの人も、世界で活躍するような人もそうかもしれません。
私たちは正解がないはずのイメージにとらわれすぎていると思いませんか。
例に挙げた「諦める」という言葉に関しては、言葉の表す範囲も曖昧であるのに、固定のイメージも持たれています。
自分が成し遂げられなかったことに対して、自分は諦めたんだと思い込み、必要以上に自分のことを責め、自分の情けなさに落ち込んでいませんか。そしてそこから動き出せていなかったりしていませんか。
「諦めた」ということ=何か新しい道を見つけたということ、変化を求めているということ
そう思ったらダメなのでしょうか。
私たちはいつも、悪いことではないにも関わらず、何故か気後れして、自分を苦しめすぎているように思います。
特にイメージにとらわれすぎて、すべてのことを善悪、正解不正解で考えがちではないでしょうか。
イメージが自分に与える影響は大きいと思います。
そして反対にイメージを考え直せば、実際は考えすぎなくてもよいものがあったり、反対に大事に扱うべきものが分かったりするのではないでしょうか。
自分らしいイメージをもって、楽になりませんか
[Ⓐ’s blog no,5]