「新しい知識が覚えられない」
「新しいスタッフやお客様の名前がすぐに出てこない」
「この先どんどん頭が弱くなってくるのでは」
みなさんは、自分の頭に限界を感じることはありますか?
面談をしていると、そのような不安な声を多く聞きます。
しかし加齢について、頼もしい事実もあります。
知能には「流動性知能」と「結晶性知能」の二つがあります。
「流動性知能」とは、生まれ持った能力に左右されるところが多い知能で、暗記力、計算力、直観力はここに含まれます。
この知能は10歳代後半から20歳代前半にピークを迎え、その後は低下の一途をたどります。
一方、「結晶性知能」とは、経験や学習などから獲得していく知能で、洞察力、理解力、創造力はここに含まれます。
この結晶性知能は、加齢の影響を受けにくく、
経験や学習によって20歳以降も上昇をつづけ、高齢になっても安定しています。
つまり、まだまだ蓄積していけるということです。
私は加齢は老化ではなく「進化」だと思っています。
衰えるところもあるのですが、そこで新しい発見もある。
衰えたところを何でカバーするか、何を捨て、何を残すか。
まさに進化の過程のようです。
私も年齢や経験の異なる多くの人に刺激を受け、力を借りながら変化を楽しんでいます。
知能指数を上げることは難しいかもしれません。
その分、頭を柔らかく、知識を豊かにしていきたいと思います。